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あけましておめでとうございます。
あっという間に年が明けて4日も経ってしまいました。
あまり年末年始らしいことを出来なかったせいか年が変わった感はないのですが、それでも一年を振り返る文章くらいは書きたいなと思っていたのでいい加減に書きます。


2017年、創作として振り返ってみるとあまりにも何もしていなくてかえって驚くほどです。
昔、創作こそが心の拠り所だと夢見がちに思おうとしたこともありましたが、創らなくても問題のないタイプであったようだとあらためてしみじみします。

ひとまず昨年1年間のことを、創作に限らず書き出してみると、


・(海外)と(海外)と金沢に行く
・飛行機に10回
・映画館で映画を8本くらい
・クラシックバレエを観る
・ゲーム音楽のクラシックコンサートに行く
・劇団四季1回
・プラネタリウムに3回
・水族館に2回
・コミティアにサークル参加2階、一般1回
・企画1回(百人一首アンソロジー、さくやこのはな)
・アンソロ主催
・引っ越し


こんな感じでした。
手帳をぱらぱらと捲り、そう言えばこれは2017年のことだったかと感慨深く思うものもちらほら。


創作は、書いたまともな文章が短編2本という我ながら驚きの結果に終わっていました。

一本目は春ころ、比恋乃さま主催の「百人一首アンソロジー さくやこのはな」に寄せたものです。
この企画は、百首の歌を百人の創作家さんに割り当て、各々がそれをもとに膨らませた作品を比恋乃さんがとりまとめるという雅で趣深い企画でした。


http://sakuyakonohana.nomaki.jp/


サイトを飾る女性のうつくしさと、襖を開け放っていくようなサイトデザインの楽しさ。
申し訳ないことに拝見した作品について感想を公開していなかったと思うのですが、皆さまそれぞれに歌のイメージやモチーフをうまく自分の世界に取り込んでおられました。
どれも面白かったです。

私が割り当てていただいたのは〇四一番。

恋すてふわが名はまだき立ちにけり人知れずこそ思ひそめしか(壬生忠見)

本当に、本当にギリギリになってしまって申し訳なかったのですが、次のような話を書きました。


蝶の軌跡の染む速度
https://ncode.syosetu.com/n0805dx/
ちょうのきせきのそむそくど │ 思いがふわりひらりと胸の内で浮遊する。自分にも新鮮な自分は、果たしてサナギから羽化した姿なのだろうか。高校生モデル、速水宵と宵が慕うメイクアップアーティストのふわふわした話。

恋すてふ(こいすちょう)と「蝶」をかけたという…。主人公にあたる速水宵は、男の子でも女の子でもどっちでも良いなと思いながら書いていました。
化粧を施されるような男の子モデルとお姉さんの話でも、女の子モデルとオネエさんの話でも、あるいは同性愛でも。
あまり深く考えず、けれどとても楽しく書きました。
逆に言うと書きたいところしか書いていないので色々甘かったり飛び飛びだったりします。
相変わらず私の話は何の事件も起きないし起伏もありません。

とりあえず、今回の話で芸能人が生まれたので、今後は別の話で、テレビや雑誌の向こうにでも姿を垣間見せられたらなと。


さて、話を戻して。
比恋乃さんのこちらの企画、無理矢理に申し込みをしてしまい、構想期間と執筆期間のバランスがとれていないような形になってしまいました。
それでも比恋乃さんの企画にはぜひ参加させていただきたいと思っておりましたので、加えていただけて光栄でした。
この場を借りて、比恋乃さん、本当にありがとうございました。


二本目は秋ころ、空アンソロpmに掲載したものです。

「nowhere_to_go」というタイトル。
どこにも行けない、という意味です。
中に入っているハイフンに関して特に深い思いはありません。
タイトル、学生の話、ペンギンが出るということだけは早めから決まっていました。

これもまた書くまでに非常に時間がかかり、書き始めてからはほぼ一気に書き上げるという、そんな感じでした。
「ペンギンの話」という構想だけ友人に話した際、「空アンソロなのに…?」とやや不思議そうに言われたことを覚えています。

まだどなたからも感想をいただいていないので書きっぱなし感があり、少しそわそわするような、それでも一度手を離れているのでもう何とも思わないような、曖昧な感覚です。
2018年中には放置気味な自サイトに上げると思います。


ところで私以外の誰も分からないであろう余談をすると、これまで書いた話の

「ストレプトカーパスの零し言」=千草=ドッペルゲンガーに会う
「ほおずきの宿あやかし見聞録」=葱生=猫又に会う、祖母の旅館が妖だらけ
「飢水の六」=泳士=水に焦がれる
「nowhere_to_go」=明治=ペンギンの幻覚

彼ら皆、高校生の時に同じクラスであったという、不思議に遭遇し過ぎているなというラインナップです。
唯一まともなのは恋と進路に悩む普通ガールの森遥さんくらいかな。
自サイトには置くのも憚られるようになってきた「十人十色」というシリーズもあって、そこの登場人物たちと最近の短編たちも地続きの世界で生きています。
文中で名前を出す時は大抵繋がっているので、気づく人はいないとは思うけれど、もしいたら嬉しいです。


…と、まるで昨年さまざま書いたように綴ってきましたが、なんと昨年小説はこれ二本しか書いていません。
半年に一本ペース。
遅筆に拍車がかかっていますね(矛盾するような言い回しですが…)。
ツイッターを見ているとものすごい勢いで作品を上げていく、同人誌を作っていく方々が沢山いらっしゃいますが、もうそれは自分とは違うものとして切り離して考えるようになりました。

仕事から帰宅してパソコンをつけないのが私であって、時間の捻出が下手で何が何でも筆を取ろうという執念もないのが私です。
勿論皆さんそれぞれのスタンスでやっているので、別に書かないことを恥じる必要もなく書きたい時に書けば良いし書かなくても生きていられるなら書かなくても良い、そんな感じで2018年も過ぎていくのだと思います。
個人の話。
(ああでも、ツイッターのプロフィール欄に「時々創作」と書いているのは詐欺の感あって少し申し訳ないな)


それから。
短歌ですが、百首くらいは詠んだのではないかと思います。
PCで管理しているので今の手元に正確な数字がなく…。
累計もよく分かりませんが、思いついた時に思いついたようにツイッターに投稿、のスタンスがやはり一番合っているようです。
一昨年遊ばせていただいた投稿サイト「うたの日」さん、続かなかったなあ…。

2017年詠んだ歌は下記、画像参照です。
気に入っているものを抜粋しました。

2017年ベスト短歌は5名以上にいいねをいただいたもの、遡りつつとても嬉しい気持ちになりながらまとめました。
こうして見ると本当に似たようなものが多く、モチーフや言い回しが固定されてきている感じがあるのでそろそろまた教本だとか人の歌集を捲る時間があっても良いかもしれません。

ただ本当に好きな文章というものに出会ってしまうとそのリズムや言葉選びから、内言が引きずられてしまうので、複数の好きなものを噛み砕いて消化して血肉に出来るまで少しかかりそうです。
ここしばらく読書をしていないので、引きずられるようなものにも出会えていないけれど。


昨年の短歌活動の中で、嬉しかったのは「全国短歌大会」という賞に応募した5首のうち、1首に佳作をいただけたことです。

短歌誌の購読もせず短歌仲間もいない自分には、正直なところこの大会の規模がさっぱり分かっていなくて申し訳ないのですが、敬愛する歌人さんが選考者にいらしたので、目に触れただけでも僥倖と思い応募しました。
(佳作をくださったのは別の方です。ありがとうございます)

一緒に応募したほかの四首は、

風鈴の聞こえない音を聞くために「今鈍行に乗ったよ、切るね」

夏というものに過剰に期待して花火の落ちるような雨音

また、ひかる。何光年も先のその呼吸みたいに静かに、あ、また。

プラネタリウムの星しか知らなくて願いをかける先が見えない

これらでした。
「風鈴の〜」が個人的に一番好きなのですが自己満足であって、多分伝わっていないのだろうなあと思います。(風鈴の涼しげな高音は電話越しでは聞こえないという話です。他のキーワードは地元、大切な人、JR)

ついつい自己満足で、分かってくれる人だけ分かってくれたら良いと言わんばかりの掛詞だとかを使って詠んでしまう。そのくせ沢山の方に反応をいただきたいと思ってしまいます。
…そう言えばイベントの際に持参する名刺に載せている短歌、

もう何も要らない時は目を閉じて静かの海のクラゲのように

は、
静かの海=月にあるクレーターの一つ
クラゲ=漢字で書くと海月
というのをくどいくらい掛けているのですが伝わっているのでしょうか…?
いやもうこれを口に出して自分で解説しているのも恥ずかしくはあるのだけれど、前にも一度呟いた気がするのでまた言ってしまいます。


話が逸れましたが、今年はもう少しまとまった数を作って短歌賞に応募したいです。
当然未公開の歌しか受け付けていないので、篩にかけられるほど短歌を貯められるか怪しいところはありますが、一年に一つくらいそわそわできる何かに挑戦できるくらいが良いかなと。


2017年のイベント参加に関しては、一ヶ月くらい前にコミティア122の日記を書いたのでそれを代わりとしておきます。
サークル参加もそうだし、今の気持ちとしては一般参加もしたい気持ちでいっぱいです。
差し入れを持って会場をうろうろしたい。
次のコミティアの差し入れはバレンタインを兼ねてチョコレートを選びたいところなのに、行けなさそうで非常に残念。


主催した企画のアンソロジー空の参加者さん、はたまたツイッターでは散々公開してしまいましたが11月末に引っ越しをして、イベント開催地が遠ざかったのが悔しいところです。
新しい環境は周りに「プライベートより仕事派」が多くて辟易気味です。
(転職ではなくて異動なのにこうも違うのかと…)
親の関係で転勤族だった頃の私はもう少し新しい環境に馴染むのが得意だったはずなのですが…(いや別に苦手ではないのだけれど何だかものすごくエネルギーを使う)。
ただまた一年後、一年半後には違うところにいそうな気がします。
そういう意味では来年にまた一年を振り返るのが楽しみかもしれません。


というわけで2018年は短歌を沢山詠み、何か一つ、階段を上れたらという漠然とした欲と、
小説に関してはやっぱり短編二本くらいは書けたらなという思いと、文庫で新刊を作りたい気持ちがあります。
やっぱり紙媒体が良いなと。
紙好きとして製本の魔力に取り憑かれると離れられなくなりますね。


プライベートでは、オペラと演劇を観に行きたいです。
知識がなさ過ぎてとっかかりが掴めていないけれど。
あああと、シルクドゥソレイユの講演もまたあるようで。
それから、異動を知らされる直前に作った水族館の年パスがあるのでせめてもう一回は活用したい。(財布の中の年パスを見るたびに恨みがましい気持ちになるので)
好きなアーティストのライブにも一度は行ってみたい…。
平日しか可能性がなくチケットがますます当たりません。当たれ。

チケットを買うだとか人と約束をするだとか、具体的に行動に移せると日々を乗り越えるための楽しみとして設定されるので、常にやりたいことのストックは抱えておきたいです。
新しいこと楽しいこと、沢山できると良いなあ。


とりとめのない2017年振り返り、この辺りで終わりにします。
空アンソロ作業をしている最中に思ったことだとか、需要があればまたあらためて。

それでは、今年もどうぞよろしくお願いいたします。


2018.1.4 綿津見

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綿津見(わだつみ)


ストロー飲料が好き。


記事の更新は不定期な上に
間が空きますが、
Twitterにはわりと
常駐しています。


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