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2016年まとめ、その2。
以前ぷらいべったーに上げたものと同じ内容です。
その1より続いています。




 - - - - - - - - - - - - - - -


そして、企画関連、で書くならば。
「月下煌輝譚」は避けられません。
げっかこうきたん。
「ウォンバットマガジン」(フォローさせていただいている、
ウォンバットやしろさんという方のポータルサイト)の一大企画です。


http://wonmaga.jp/project/summerfes2016/intro.html


事の発端はまだ2015年、12月頃だったかと思います。
例によってだいぶうろ覚えですが……
物の始まりだとか人と知り合ったきっかけだとかを
全然覚えていられない……。


閑話休題、
やしろさんにお声がけいただいて、
企画側として参加させていただく運びとなりました。



やしろさんはこれまで、
「物書きさんの文章に絵描きさんが絵をつける」
「創作家さんにフレーズお題を出す」といった
大所帯な企画を主宰、とりまとめされており、
そのうち2つは私も1参加者としてお世話になっておりました。


特に「星屑ノスタルジア」「宿語りのシーガル」は
ただ作品を募集するだけでなく世界観(イントロとアウトロ)を提示して
それに寄り添いつつ遊ぶという企画で、
参加していても見る側でも楽しませていただきました。


さて、今回の企画コンセプトは
「アクセサリーをお題に文章を書く。
それに絵描きさんが絵を描く」というもの。
扇寿さんという方のアクセサリーをもとに
何かやりたいのだというお話を聞かせていただきました。


寡聞にして扇寿さんの作品をその時に初めて拝見したのですが、
ほおずきのアクセサリーがぱっと目に入って、
これは和風企画かな、と思った覚えがあります。
星屑にもシーガルにも被らないし、というところも。
「物をお題に作品を募集する」という形態である以上、
どうしても先達者の形式に似たり寄ったりになってしまう
という思いもあったものの、
結局、和風というコンセプトから
「かぐや姫」(竹取物語)を採用させていただきました。


角川ソフィア文庫「竹取物語」や
田辺聖子さん訳「おちくぼ姫」にはお世話になりました。
ウィキペディアの「装飾品」の項目や装束のページなんかも。
まあ実際竹取の時代あたりは
(ヘア、含むアクセサリーを身に着けることが少なかったようなので、
これもまた一つのモチーフとして捉えていただければ幸いです。
……という気持ちでどきどきしながらイントロを書きました。


先だっての「喪失アンソロ」しかり、
私は既存のものをオマージュして書くのが大変好きなようです。
それに気づけた1年でした。
キャラクターを作るのが下手なのと、
読み手に共通の下地をもって
地の文を書いていくのが安心できるのだろうなと思います。多分。


話を戻しますが、
やしろさんから最初に企画のお声がけをいただいたとき、
スカイプでの私の反応は、おそらく大変失礼なものだったろうなと。
やしろさん、一年越しにごめんなさい……。
あの時の自身はたしか、
卒論執筆中で時間がない(自業自得ですが)、
春からの新天地が決まっていない、
生活リズムが読めないといったところで、
新しいことをあえて遠ざけようとしていた気がします。


前企画の方々、特に敬愛する梶つかささんの
「宿語りのシーガル」に感服しすぎて、
自分には荷が重いと考えていたような気も。
非常に綺麗な、それでいて新鮮な驚きのあるアウトロダクションでした。


つかささんや、フォローさせていただいている八束さんは、
研鑽されていることを知りつつも、
それでいてつい天才を見るような眼差しで見てしまいます。
(突然お名前出してしまいすみません)


それでも、声をかけていただいた嬉しさに参加を決意いたしました。
正直なところ、なぜやしろさんが私に
お声がけくださったのか、今でも分かりません。
ウォンバットマガジンの一年を代表する企画に
お声がけいただいたことは本当に光栄だと思っていますし、
加わらせていただけて大変楽しかったです。
それはたしかな事実です。
ただ相変わらず「気が向いた時にしか執筆せず
技量のないわりに自己満足タイプ」なので、
なぜ私だったのだろう、と今でも不思議です。


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やしろさんの手腕によって、
ウォンマガ夏フェスメンバーは5人になりました。


お題担当、アクセサリーの扇寿さん。
サイトデザイン担当のネジ子さん。
イラスト担当のボロさん。
文章担当の自分。
そして、運営も参加者さんもとりまとめる主宰のやしろさん。

扇寿さんとネジ子さんは初めまして。
皆さんおそらく年上……年上だと思いたいので勝手にそう思っているのですが、
穏やかな、しっかりした方々で大変勉強になりました。


扇寿さんのアクセサリーは、
魅了、という言葉が合うなあとしみじみ思います。
夏にほおずきの襟留めを求めさせていただきましたが、
手のひらに転がるときの冷たさ、
かつ美しい暖かさが非常に好ましく、
いつまでも眺めていられます。
飴のようで口に含みたい衝動に時折駆られるのは秘密。
多くの人が魅了されているのにも納得です。
扇寿さんのツイッターアカウントを教えていただいた際、
あまりにもフォロワー数が私と違うので
フォローしてよいものか一瞬悩んでしまいました。
フォロワー数で何が決まるわけでもないですが……。苦笑
アウトロのもの、最高でした。
実際にこの目で見たいなあ。


ネジ子さんは、なんというべきか、
プロだなあとしみじみ感じます。
ユーザーに寄り添った、ストレスを感じさせないページ作り。
対応の迅速さと快さ。
ご本人がどれだけ意識されているのかは分かりませんが、
自然とにじみ出る具合に、
プロという言葉が似あうなとしみじみ感服いたしました。
(それは実際にご本人がそれを生業にしているかは別として)
背景のグラデーションや光るタイトルなど、
そうした遊び心はやはり創作家さんといったところでしょうか。
作品を引き立てる、さりげない(主張しすぎない)、
それでいてしっかりと素敵なサイトでした。


ボロさんは、アンソロジー水で知り合った方です。
と言うか、アンソロジー水の作品と、
コミティアで買わせていただいた和風創作漫画が素晴らしすぎて、
私がイラストを描いてほしい方として名前を上げさせていただいた方です。
企画修了を迎えた今、
「ボロさん以上にマッチする人はいませんでしたよね!?」と尋ねて回りたい。
いや、お前は何様だよという感じですが。
それくらい、ボロさんの作品は素晴らしかったと思います。
あの華やかさが、企画の盛り上がりも
姫の美しさも、根幹から支えてくれていたなあと。


そして、やしろさん。
細々先述してもおりますが、
エネルギッシュな人だなあと印象を常々持っています。
当たり前といえば当たり前なのですが、
企画の運営側という、少し目線の近い立場に立ってみると
自分とは違うあり方の人だなとしみじみ感じました。
別にそれが悪いとかどうとか言いたい訳では全くないのだけれど。
あの量のあの企画をこなしつつ、ほかにも色々やっていたようなので
一体いつ寝ているのかと起床ツイートを見ても疑ってしまいます。

次々世界を広げていく様は、
虫取り網を持った少年が
夏休みに自転車で行ける範囲を増やしていくようだなと思っています。

それから、創作の着手に腰が重すぎる私を
いつも優しく転がしてくださいました。
すみません。ありがとうございました。


- - - - - - - - - - - - - - - -


何だか身内話になってしまいましたが、
「月下煌輝譚」(相変わらず読めないし打ちにくいタイトルですが
わりと気に入っています)が
あったおかげで、2016年の創作が潤いました。


月下は、一参加者としても文章を書かせていただきました。
担当させていただいたイラストの作者さんは、niccoさん。
敬愛を込めてにっこさんと呼ばせていただいておりますが、
息を呑む美しさと好みの絵柄で、
作品を拝見した瞬間、神(やしろさん)に感謝しました。

燈下移魂/八下の赤
http://wonmaga.jp/project/summerfes2016/contents/wsf14.html


にっこさんのお言葉に甘えて、
話は好きなように書かせていただきました。
このお話は何だ……?(どう分類すれば良いか)という、
少し珍しい部類になったかな。
文章の書き方自体はいつも通りです。


書くのが本当に楽しかった。
ほおずきの花言葉を調べたり、
連想の派生、派生でタイのコムローイ祭りにたどり着いたり、
どういうお話にするのか考えながら進める時間がとても幸せでした。
にっこさんも言及してくださいましたが、
地味に付き人が一番書いてて楽しかったです。


今年存じ上げられて良かった方NO.1はにっこさんです。勝手にノミネート。


という感じで、
今年は月下がなければ文章面は砂漠のごとき乾燥具合だったかと。
おかげで少しは潤いました。
ありがとうございました。


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短歌、の方は、数で言えば去年より少ないくらい。
歌集等は購入してもほとんど読めていないので
勉強はできていません。


ただやはり、数を重ねるごとに、
最新の言葉選びの方が好みに感じる傾向にあります。

夏が去る/エンドロールの後にまだ何かある気がして動けない

今年一番気に入ったものです。
自分の感覚を一番ぴたりと言い表せていると思う。
あまり自賛するのも何ですが…。

文章も短歌もその時にしか選べない言葉使いであることに
変わりはないはずなのですが、短歌は何だろう、
少しずつ研ぎ澄ましていくというか、
精錬されていっている、のかもしれません。
だと良いな。
という願望も入っています。
なお短歌を作る、発表するときのイメージは相変わらず弾丸です。


- - - - - - - - - - - - - - - -


新しくやってみたこととしては「うたの日」さんへの参加。
毎日変わるお題に投稿、投票して、順位がつくというネット上の歌会。
サイトの可愛らしさと、システムの優秀さに安心して参加できます。

何度か投稿させていただきましたが、
ハートや音符をいただけるとやはり嬉しいですね。

ふっと目を覚ませば遠く漂流中 平日昼のベッドは筏 


お題、風邪。
おそらく一番反応が良かった歌です。



Twitterの「いいね」しかり、
目に見える承認というのは手っ取り早く喜びをチャージできます。
自分の好きに共感してもらえるのはやっぱり嬉しい。



「うたの日」さんに投稿され上位になる短歌も、
一定の「色」があるなと思いつつ、
まだその色を上手く言語化できていません。
その色を常に表現すること、そのユーザーに特化して評価を得ることが
必ずしも良いとは言えませんが、
そわそわして選考結果を見に行って
振るわなかったのを実感するのもやや寂しいものがあるので、
ひきつづき精進したいものです。


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短歌関連で、もうひとつ。
10月のコミティアにて
短歌集「夜明けを待つクジラ」を発行しました。


 



自己満足の極み。
いや、まだまだ極められた気はしないけれど、
一生好きだろうなと思える本が作れました。
正しく言うならば、作っていただきました。


短歌集は3冊目。
今回は文庫サイズではなく、
120mmの正方形、CDの歌詞カードサイズで作ってみました。
特殊紙、箔押し、変形サイズとオプション盛り沢山。

さらにさらに、
愛してやまない絵描きさんの糸雨さんにイラストを、
ロゴをデザイナーさんの舩木さんに手掛けていただきました。
あんまり言うと本当に引かれてしまいそうなので、
前回のブログで書いた感想に留めておきますが、
この本は本当に作って良かったです。
ありがとうございました。


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取り留めもなく書きすぎてよく分からなくなってきましたが、
今年の活動としてはそれくらいかな。
だらだら書いてみると
存外色々活動しているように見えるものですね。


来年も仕事で忙しいだろうなと思うのですが、
(異動または仕事内容の変更があってまた環境が変わりそうだなと)
来年やりたいことを記しておきます。


・アンソロジー企画2
・短歌公募
・文庫にできる分量の文章を1本書く


さてどうなるか。
書くだけ自由なので、
相変わらず「創作したい」とだけ言い続けます。


常に創作をする、というのが自身の性質上
無理だということはいい加減分かり切っているので、
周りの創作家さんに変に焦らされず、
自分のペースでやっていきたいです。
以前よりは、少しは満足いくものに近づいている、はず。


- - - - - - - - - - - - - - - -


ここまで読んでくださる方がいる気がしませんが、
もしいらっしゃったのならお付き合いありがとうございました。
面白味のない感じですみません。

ツイッターにはまだまだおりますが、
長い文章は年内はこれくらいかな。


それでは、
良いお年を。
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綿津見(わだつみ)


ストロー飲料が好き。


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